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伊勢木綿唯一の伝承者


-臼井織布 三重県津市-

臼井成生さん
臼井成生さん

百余年の間、伊勢木綿を守ってきた老舗
百余年の間、伊勢木綿を守ってきた老舗

古くからの寺内町として知られる三重・一身田で一〇〇年以上の歴史をもつ臼井織布。 昔ながらの製法で、伊勢木綿の伝統を守り続ける唯一の老舗です。


臼井成生さんは、東京でシステム関連の会社に勤務した後、家業を継ぎました。 「昔は各地に工場を持ち、かなり派手に商売をしていたようですが、今はその面影はないですね」と苦笑しながら、伊勢木綿の歴史を話してくれました。


伊勢木綿産業は、気候や労働力等に恵まれ、江戸時代に飛躍的にその生産量を伸ばし、 明治に入って、国の政策や豊田式織機等の革新織機により一大産地化。しかしながら戦後の化学繊維の発展、 生活の洋風化などで、廃業するところが続出し、徐々に衰退していきました。


臼井職布のある地元でも、つい五〇年程前までは、多くの織物工業があったそうです。 「木綿には着心地のよさがある。普段の生活で使ってもらえば、そのよさが伝わるはず」と臼井さん。



伊勢木綿はやわらかく解けやすい単糸を使うため、織る際にも工夫が必要。 臼井織布では、明治時代の機会で今も大切に織り上げています。

やわらかな肌触り、保湿性や通気性のよさで、使い込めば使い込むほど、味がでる伊勢木綿。着物に仕立てる反物のほか、 カフェエプロン、ハンカチなど手軽なオリジナル商品もあります。


絹や麻とは異なる趣きを日常生活に取り入れてみたくなりました。

明治時代から今も使われる織機
明治時代から今も使われる織機