-磯沼ミルクファームの自家製乳製品-
記者:小林清一
東京の牧場生まれの絶品ヨーグルト
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牧場から帰りつくのももどかしく、さっそく試食してみる。 どれどれ、蓋をあけてスプーンをヨーグルトに差し込んでみる。 想像していたより表面が固めだ。 そうかこれが純正のクリームヨーグルトらしい。 その部分を別皿により分ける。 そして手近にあった薄切りの胚芽パンに塗って口に入れた。 途端に、なんとも優しくしかもコクのある味わいに驚いた。 赤ワインが欲しいところだが、あいにく手元にはない。 かわりに冷蔵庫から缶ビールを取り出して、このパンと交互に味わうと深い満足感が訪れた。 クラッカーでも試してみる。 こちらはよりビールにぴったり、思わずビールを飲みすぎる危険すら感じてしまうほど。 かみさんは固めの層のすぐ下から柔らかなヨーグルトを取り出し、 自分で作ったブルーベリーのジャムを合わせて味見、 するとここ暫くは見たこともないような笑顔になった。 どれどれとこちらもひとさじ口に入れてみる。なんともまろやかな舌触り。 酸味はほとんど感じられない。さわやかでしかも旨味が濃い。 自分も微笑んでくるのがわかる。 この味にもっとも近い味わいを経験したのはトルコ旅行で味わったヨーグルト以来だ。 そうか、そういえばヨーグルトはトルコ語だ。 つまり、このヨーグルトは本場トルコ同様真正な作り方で作られているのだと思い当たった。 しかもところは東京都八王子市という都市圏で。 |
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バス通りすぐの牧場
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JR八王子駅南口からバスで15分、中小比企バス停を降りるとすぐに牛の看板が出迎えてくれる。 車の往来は結構ひんぱんだし、道路沿いには家も建て込んでいる。 ちょっと牧場があるとは想像できない。 でも看板に導かれて奥にすすむにつれて意外に広く土地が広がっている。 やがて右手に平屋の牛舎が見えてきた。 働いている青年に話をきくと、ここは仔牛専用らしい。 よく見ると結構な数の仔牛がおとなしく休んでいる。 のんびり餌を食べている黒い仔牛は生まれてまだ2週間しか経っていないらしい。 牧場全体では約100頭の牛が飼われ、年間50頭ほどの出産がある。 ちなみに牛の平均寿命は10年、2歳から出産、搾乳が始まる。 種類はホルスタイン、ジャージー、スイスブラウンの3種だが、 たまたまこの仔牛は受精卵子をホルスタインに生ませた和牛だとか。 「まあ代理母出産ですね」と青年。 ふと気がついたのだが、牛舎特有のにおいが殆んど感じられない。 これは牛舎の敷き藁にコーヒーやココアダストを撒いている(なんと!1日1トン、年間300トン以上)効果らしい。 なにしろこの牧場は循環型の酪農と家畜福祉(アニマルウェルフェア)を目指している。 つまり、人にも家畜にも優しい共生型の経営を旨としているわけだが、 山梨や神奈川のコーヒー焙煎工場からダストを搬入するだけでも眼には見えない手間とコストがかかっているらしい。 けれどもこのダストのおかげで牛舎のにおいは軽減し、使用済みの敷き藁は「牛之助」とネーミングされ、 優れた有機堆肥として農業家はもとより家庭菜園を楽しむ一般の人にも「旨い野菜ができる」と好評だ。 アイディアは牧場主、磯沼正徳さんのオリジナルで、雑誌やテレビなどでも何度も紹介された。 |























