Blauen Berg(ブラウエン・ベルグ)
東京都八王子市平岡町
肉屋さんから一念発起、本場ドイツで学んだハム・ソーセージを20年にわたって、手作りにこだわり作り続ける。
記者:小林清一
肉屋さんのソーセージ留学
いきなり個人的なことで恐縮だが、私の記憶では、本格的なハムやソーセージとの出会いは70年代の始めだった。 ビール好きの音楽評論家で詩人の武川寛海さん(ゴダイゴの武川ユキヒデの父)に誘われて、 当時新橋にあった赤レンガのビヤホール「ミュンヘン」に行ったときのこと。
その日は「金曜会」と称する会員制サロンの創立記念日で、全館貸切のパーティであった。 確かドイツ大使館やルフトハンザ航空が協賛していて、長身のドイツ人スチュワーデス(今ならアテンダントか)たちの制服姿がまぶしかった。 大テーブルにさまざまな料理が並んでいたが、そのなかにハムやソーセージを盛り合わせた大皿があった。 まだ20代の駆け出しの編集者だった私は赤いウィンナや鯨ベーコンくらいしか知らなかったので、その種類や味の多様さに圧倒された。 たしかヘルマンというメーカーだった。余談だが、このヘルマンのルーツは第一次大戦のドイツ人捕虜だったヘルマン・ウォルシュケが、 そのまま日本に留まりハムやソーセージを製造販売したのが始まりだとか。
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それはともかく、当時は大阪万博も開かれて、高度経済成長真っ只中であるにも拘らず、本格的なハム・ソーセージにお目にかかるのは珍しかったのである。 それから20年近く経った1988年、すでに街には手作りパン屋が珍しく無くなり、ワインも当たり前のように普及して、別に「金曜日」でなくとも飲まれるようになっていた。 本格的なハム・ソーセージもおなじみになりつつある、そんな時代であった。 まさにそのとき、まだ肉屋さんだった青山健司さんは、ドイツのオルデンブルクに飛び立った。 東西統一前だったので、当時はまだ西ドイツと呼ばれていた頃だ。38歳の旅立ちだった。 |
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味にひそむ「志」のスパイス
それからさらに20年、現在「ブラウエン・ブルグ」の青山さんが作っているハム・ソーセージの種類はゆうに40種類は超える。 しかもそれは、この20年間の試行錯誤の末に現在に至ったもので、のべにすればより多種類だ。 この間青山さんが工夫し実践していることは、ハム・ソーセージのスパイスはすべてドイツ直輸入のものを使用、 ただし塩分濃度に関しては本場(ドイツでは保存食なので日本人には塩気が強いと思われるので)より控えめにしていること。
また総額1200万もするドイツの各種ハム・ソーセージ製造機を使い、彼自らが手作りする。 原料の肉類は、品質にこだわるためすべて関東の国産のものだ。 これはルーツの肉屋時代の仕入れルートがそのまま生かされているからだ。
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青山さんが常に意識しているのは大メーカーとの差別化だという。 「かつて肉屋をやっていた時は自分の作ったハム・ソーセージと大メーカーのものを並べて売りました」。 こうして序々に差別化のポイントを探るとともに自家製品の良さをアピールしていった。 お客のほうもだんだんと青山さんの作ったものを支持するようになっていった。 人気商品のひとつベーコンを例に上げると、まず製法から違っている。 「大メーカーのベーコンは原料の肉が輸入品で湿煙法、うちのは国産品で乾煙法。 肉に調味液を注入して燻す湿煙法は重量が増しますが、味にこだわると乾煙法になります。 重さ単位の売りだと損になりますが」。つまり同じグラム単位の売りともなれば、 出来上がりが重くなる湿煙法のほうが得なのだが、あえてその道は選ばない。 しかも国産肉は輸入肉より高いにもかかわらず。 |
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だが、こうした地道な努力が評価されて、国際的な賞を数々受賞するようになった。 その表彰状が店内に飾られていたが、私が質問するまではそのことに触れなかった。 そんな控えめな人柄だが、ことハムソーセージ作りに関しては誰にも負けない情熱がひしひしと感じられた。 「これからは非加熱製品にも力を入れていきたい。うちならではの生ハムやサラミソーセージを進化させたい」 というその言葉に並々ならぬエネルギーが伝わってくる。 |
なお店名の「ブラウエン・ブルグ」はドイツ語で「青い山」の意。 もちろん青山さんの名が由来だが、原点の主の志が揺るがないという清新の意気も感じられた。
青山さんから教わったおいしいソーセージの食べ方
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腸詰は湯を沸かし、火をとめてから食べる分を入れて5分温める。
フライパンで焼く場合は、油を引かない。 ちなみにケーゼとはドイツ語で「焼き物」の意とのこと。 代表的なものは「レバー・ケーゼ」、最近のおすすめは「トマトとチーズのケーゼ」だとか。 いずれにしても気軽にお店で種類や食べ方を相談して欲しいそうです。 なお、商品及び商品購入に関しましては、下記にお問い合わせください。 |
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【案内】
ブラウエン・ベルグ(平岡町店)
〒192-0061東京都八王子市平岡町28-12 |
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ブラウエン・ベルグ(めじろ台店)
〒193-0833東京都八王子市めじろ台1-10-17-107 |
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