ピーターラビットベーカリー
記者:小林清一
白神天然酵母との出会い
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創業者の大塚節子さんのパン作りのスタートは、 主婦として家族や友人のために「おいしくて、安心して食べられる」パンを手作りすることからだった。 知り合いからパン作りの基本を習ったあとは殆んど独学である。 しかし持ち前の探求心と努力によって評判になり、自宅に天然酵母、 国産小麦の手作りパンの店を建てるまでになった。 |
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ある時、大手のスーパーが主催した試食会で、 アトピーの子を持つ母親から「ふつうのスーパーで安心して食べられるパンと出会えるなんて」と感謝されたことから、 大塚さんのパン作りのコンセプトが決まる。 「おいしくて、安全なパン」のより一層の探求が始まった。 そんな折、たまたま新聞で世界遺産白神山地から製パン用の酵母が発見されたことを知る。 大塚さんと白神天然酵母との、まさに運命的な出会いだった。 |
「県外不出」酵母による試作
秋田県では、当初この酵母を「県外不出」として大塚さんのパン作りの申し入れを許可しなかった。
しかし半年に及ぶ大塚さんの嘆願の熱意に、ついに試作許可がおりた。
さらに半年に及ぶパンの試作を通じて、「白神こだま酵母」と名付けられた、
この天然酵母の優れたな力を知った大沢さんは「これで自然でおいしいパンが当たり前に買える時代が来る!」と確信した。
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「自然を破壊してきた20世紀、21世紀のパンを焼くのが縄文時代に端を発したミクロなる命だったということも、 何かを暗示しているようにさえ思えるのです」(「白神酵母でパンを焼く・大塚節子著・農文協刊」より)。 こうして、白神こだま酵母によるパン作りが始まって8年、大塚さんはまるで伝道師のようにこの酵母によるパンとパン作りを今日まで伝えてきた。 彼女の主催するパン教室が開催されて約5年、日本全国からのべ400人もの生徒が集まり、 また散って「おいしくて安全なパン」が広められている。 |
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ピーターラビット承認の初めてのパン店
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まえおきが長くなってしまったが、このような大塚さんの「おいしくて安全なパン」を、 食パン、調理パン、おやつパンなど約50種類製造販売しているのが今回ご紹介する 「ピーターラビットベーカリー」だ。 昨年12月にオープン、現在では多摩センター、麻布十番、吉祥寺などに店舗展開している。 ご承知のようにキャラクターのライセンス承認はきびしいものだが、 版権を持っているイギリスのフレデリック・ウォーン社からアジアでのライセンス使用を承認された。 パン店では世界でも例がない。大塚さんによるとパンのファンに、フ社やイギリス大使館の人がいて、話はとんとん拍子にすすんだという。 大塚さんの食と安全、環境に対する熱意と配慮が理解されたに違いない。 多摩センターの駅から5分ほどのお店を訪ねると、壁面にはビアトリクス・ポターの手書き原稿が配されて、 コーナーにはイートスペースもあり、とても明るい雰囲気だ。 絵本の世界といっても子どもっぽいわけではなく、地域の特性なのか、 年配のお客も多いという。 さっそく何点かのパンを求めて試食してみた。 |
本当の滋味との遭遇
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大塚さんによれば、日本人は穀物の味に特に敏感だという。 そのため「引き算のパン作り」を心がけると。 そのシンボル的なパンが「ソフトフランス」だ。 材料は国産小麦、自然塩、国産きび砂糖、水、そして酵母だけで、 材料を厳選して焼き上げる。 「食べた時、噛めば噛むほど国産小麦の自然な甘さが味わえる。 噛むのが楽しくなってしまう」パンを目指して。 通常のパンは糖分も多く、油脂なども加えたりするが、 自然の甘味がある国産小麦にはその必要がないばかりか、 かえって余計なのだ。それを可能にしているのが、こだま酵母の力らしい。 |
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「固くて酸っぱくなりやすく、手間も時間もかかった」従来の天然酵母パンを、 優しい甘さと柔らかさを持ったパンに変身させる力だ。 食べた感想は「優しい味」につきる。 シンプルで毎日食べても食べ飽きないでしかも柔らかい。 何も付けなくても小麦の味がしみじみとわかった。 ネーミングは「ソフトフランス」でも、味わいは日本の滋味が優しく伝わってくる。 地域の特性だけでなく、年配のファンが多いのも納得できた。 「食欲は生命力、身体が喜ぶおいしさを伝えたい」という大塚さんの味わい深い言葉を、 改めてパンとともに噛みしめた。
さらなるチャレンジ
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現在、大塚さんの取り組んでいるテーマは、米によるパンと麺作り。 すでにパンは一部商品にも登場しているが、麺は試作段階という。 「小麦アレルギー対策やお米の活用が目的ですが、まずおいしくなくてはね。 お米で試作した麺は小麦より雑味がなく、それはおいしいです。 もうすぐ商品化できるので、ぜひご期待ください」と、 大塚さんは眼を輝かして語ってくれた。 *商品などのお問合せは下記をご参照ください。 |
案内
ピーターラビットベーカリー多摩センター店
〒206-0033 東京都多摩市落合1-38 マグレブパーキング2B |
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ピーターラビットベーカリー麻布十番店
〒106―0045 東京都港区麻布十番1-6-7
TEL&FAX:03-6427-0345
水曜定休
地下鉄大江戸線・南北線「麻布十番」駅下車
ピーターラビットベーカリー吉祥寺ロンロン店
〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-24吉祥寺ロンロン1階
TEL&FAX:0422-22-7880
無休
JR中央線「吉祥寺」駅下車



























